原因
睡眠中に空気の通り道(上気道)が狭くなったり、閉塞したりすることによって生じます。
その主な原因として、肥満による脂肪が重力により気道を圧迫して息を吸うスペースを狭めることで起こります。
その他にも、あごが小さい、横になると舌の根元が空気の通り道を狭くすることで起きることもあります。
また、鼻の軟骨が曲がっている、ひどい鼻炎があることも原因として挙げられます。
成人の場合は肥満という理由が多いですが、子どもの場合はいびきをすること自体が病的といわれています。
症状
夜中によく目が覚める、周囲からいびきを指摘される、起きたときの頭痛や体のだるさ、日中の眠気がみられます。
治療方法
まずは、自宅でできる簡易モニターでいびきの頻度や無呼吸の回数を調べる検査を行います。
最近の機械では指先にはめるモニターと胸に1か所モニターを張るだけで検査ができる機械があり、以前よりも簡便に調べることができます。
睡眠時無呼吸症候群の場合、無呼吸低呼吸指数という指標があります。
この数値によって無呼吸の状態がわかります。
治療の主なものとしてCPAPという機械を付けて寝る方法があります。
これは、寝ているときに鼻から空気を送ることで睡眠時の無呼吸を解除する方法です。
実際に治療されている方のお話では睡眠の質が違う、日中眠くならない、疲れにくくなったなどの効果がみられます。
子どもの場合、アデノイドという喉の上、鼻の奥にある組織や扁桃をとる手術を行うことで改善することが多いです。
日常で気をつけること
睡眠時無呼吸症候群を放置すると、高血圧、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞などの発生のリスクが増加するとされています。
ご家族やパートナーに指摘された場合、まずは簡易検査で調べてみることが大切です。
お子さんの場合、いびきがひどい、いびきが気になる、などの場合は同様に家でできる簡易検査で調べていくことが必要となります。
いつでもご相談ください。