原因

子どもの場合、急性中耳炎に引き続き起こる場合と風邪を引いた時の鼻水をすすることにより生じることがあります。

副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー性鼻炎でもその鼻水が影響することで起こることがあります。また、アデノイド(鼻の奥にある組織)の肥大が原因となることもあります。

他に、おしゃぶりを使用している、保育園に通っている、受動喫煙なども影響することがあります。

大人で反復する場合、鼻の奥であり喉の上の方にある上咽頭という場所に腫瘍があることで症状が出ることがあります。

症状

耳がつまった感じがする、耳が聞こえにくいなどの症状があります。

治療方法

それぞれの原因に対しての治療になります。

滲出性中耳炎だけをよくするといった薬はありませんが、当院では鼓膜マッサージを行っています。週に一度毎週来てマッサージを行い、1カ月ごとに検査をしてよくなっているのかを確認します。

3か月以内に75~90%の方がよくなります。

3か月経っても改善がない場合は、鼓膜チューブを入れることを検討します。

日常で気をつけること

子どもの場合、鼻水が出ていてかめない子どもは大人がこまめに吸引してあげることが大切です。

鼻を強くかんだり、強くすすることがあれば原因となりえますので注意してあげましょう。

急性中耳炎の治療中、途中で薬を飲むことを止めてしまったりするとこの病気に移行してしまうことがありますのでしっかりと出された分を飲み切ることが大切です。

プールでの潜水、バスタブでの潜水は避けましょう。 風邪を引いた後にお子さんに話しかけても反応が悪い、返事をしないなどの場合は受診をお勧めします。